山崎一彦のたわごと

山崎一彦のブログへようこそ
イギリスの在外研修も終了.日本と九州のスポーツ界を盛り上げていきましょう!

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2009年7月29日(水)

Loughborough European Athletics Permit Meetinng

これがイギリスの天気.
強雨と低温の中,ラフバラ大学でヨーロピアン・アスレティックス・ミーティングが行われました.

日本人では吉形政衡が出場.ヨーロッパ選手権U23の覇者49秒62のロイド(ラフバラ大学)を退けて50秒65での優勝.

ラフバラ大学のトラックは,基本練習用なので日本と異なり柔らかいです.また,イギリスの多い雨を想定し1レーンの水はけがよくなるようにしているかは定かではありませんが,逆バンクになっています.
すなわち,8レーンの方が1レーンよりも下がっています.これも日本にはない形状ですね.

そんな条件ではまず勝つことが大事ですね.
日々勝つこと...

作成者 山崎一彦 [ コメント : 3]

2009年7月24日(金)

Karlstad GP (Sweden)の陸連400mH転戦組結果

日本陸連 ハードルブロック海外転戦組

7月23日,Falksam GPというスウェーデンのサーキット第4戦がKarlstadで行われました.

吉田和晃は優勝,小池崇之が3位,増岡広昭が4位ということでした.
気象状況(気温12.3度,雨)が悪かったようで,100mで今季10秒05で走っているダレル・ブラウン(トリニダード)も10秒61なので,かなり悪い状況だったと思います.

男子400mH
1 Kazuaki Yoshida 87 JPN 50.88
2 Obaid Shirok Ali 79 UAE 51.55
3 Takayuki Koike 84 JPN 51.67
4 Hiroaki Masuoka 86 JPN 52.22
5 Niklas Larsson 85 SWE 53.12
6 Thomas Nikitin 82 SWE 53.46

今回は,こちらで航空券の手配および試合のアレンジと大会側への送り迎え等は頼んだものの,自分たちでイギリスから大会へ行ってもらいました.

陸連の派遣ということで,通常であれば誰かが付き添ったりします.人間は自分より出来る人がいると,その人に頼ります.

私もイギリスでは,私より英語力の高い妻に頼ってしまうことが多々あります.そうすると英語で考えなくなります.

しかし,自分でやった気になっている時があります.
ふたを開けてみれば,私の英語力は我が子よりも伸びていません.

こんな自分のことを棚に上げてしまいますが,
日本では速かったり強かったりしても,結局は自分でする力がなければ勝てないというのが,現在の持論になってきました.

過去を紐解いても,リレーを除く一般種目と言われるカテゴリーの競技者では,このような選手しか世界で戦えていません.

それらは,それまでの家庭教育を含めて競技者に培われてくるものなのか,トレーニング(後天的な環境負荷)によって備わるものなのか正解を出すことは出来ませんが,これらの能力が必要であると思う今日この頃でした.

もちろん,日本で戦う分にはこんなトレーニングはいらないので海外苦手意識をつけない前に退散するのもありかと思います.



karstadの大会HP

大会結果

作成者 山崎一彦 [ コメント : 0]

2009年7月15日(水)

ルサーン(スイス)の陸連派遣400mH結果

レースは夕方なので,イギリスから当日ラフバラ大学のコーチNickと朝早くいくことにした.
London Lutonまで車で1時間半,ジュネーブまで飛行機(2時間),空港からルサーンまで電車で3時間の旅.

大会に参加する吉形政衡と吉田和晃は度胸を鍛えるため,前日にラフバラでトレーニングをしている選手たちと移動.前回世界選手権女子400mHのJenaも一緒に行く.

彼らが前日いくと,2名の名前がないということで連絡がかかる.自分たちでとりあえず,名前を入れたとのことだったが,今回マネージメントをしてもらっているNickに連絡を取り,ダブルチェック.

日本であったら,融通が利かないことが多いが,こちらではよくあることなので,スタッフも普通に対応.それほど大きくない試合ではよくミスをしていることがある.私も弱かったときによくミスをされていた.
その他大勢の中の一人ということと考えられるから,忘れられないようにビックになれよ.とのお達しだと思えば良い.

さてレース.
IAAFのGPポイントを稼げる大会ではあるが,ローカルな試合にしては,今期好調な選手が揃っていて,なかなかタフな試合になりそう.

二人は,A組(記録のよいグループ)で走ることに.
1レーン吉田,2レーン吉形.

吉田は5台目までトップ集団に半歩遅れ.吉形はここで戦線離脱.
吉田は8台目までの勢いはあったが,9,10台目のハードルで浮いてしまい失速.
しかし,ユニバーシアードのマイル決勝が日曜日.ユニバ選手団から離団し,一人でヨーロッパに残り中2日のレースというハードなスケジュールの中,よく走ったと思う.
優勝したフィリップスへ他の選手よりも先に握手を求めるといった堂々とした振る舞いが見られた.

コーチの眼から,このような振る舞いは今後に期待大といってよい.世界選手権での自己新が見えてきた.

結果は以下の通り

1. 48.66 Isa Phillips (Jam)
2. 48.69 Michael Tinsley (USA)
3. 48.78 David Greene (GBR)
4. 49.12 Javier Culson (PUR)
5. 49.91 Brendan Cole (AUS)
6. 50.08 吉田和晃
7. 50.12 Bennett Laron (USA)
8. 50.85 吉形政衡

優勝したフィリップスは,なんと中2日(1回中1日)で5試合目
7月4日マドリッド(IAAF GP:48秒09:1位)
7日ローザンヌ(IAAF SGP:48秒18:1位)
10日ローマ(IAAF GL), 13日アテネ(IAAF GP:48秒09:1位)
まで48秒1台以内で全てまとめるといったハイアベレージ.

クレメントにも勝っているし,新鋭登場といったところ.世界選手権の金争いは面白くなってきた.

Luzernの大会HP

全結果のPDF(Ranglisten 15. Juli 2009という欄にある)

作成者 山崎一彦 [ コメント : 0]

2009年7月13日(月)

イギリス選手権2 決勝進出レベル

一概に今回の日本の日本選手権との比較は出来ないと思いますが,トラックは800mまでとハードルを載せてみました(詳しくはイギリス選手権結果

男子の方を例にとると,100m,200m,110mH,400mHは日本の方が決勝進出者の方が記録が高いのですが,優勝記録を見ると200mのみしか上回っておりません.400mは44秒台を持つ選手が2名欠場してしまったので日本の方が優勝記録を上回りました.世界大会では常時マイルでメダル,個人の入賞者を出しているので今回のみの結果と言えます.

女子に関しては100m,400mHで決勝進出者が上回り,優勝記録も上回りました.

決勝進出最低記録(プラスで拾われている選手のみ)
男子
100m 10秒58(-1.2m)準決勝
200m 21秒38(-0.8m)
400m 47秒36:準決勝
800m 1分48秒97:準決勝
110mH 14秒33(-1.3m)予選決勝
400mH 52秒23:予選決勝

女子
100m 11秒96(-1.8m):準決勝
200m 23秒91(0.5m):準決勝
400m 53秒39:予選決勝
800m 2分3秒96:準決勝
100mH 13秒73:予選決勝
400mH 60秒39:予選決勝

再び断りますが,ラウンドの形式も異なれば,メンバーも異なり,グランドコンディション(ホームストレートが常時向かい風).も異なる訳なので簡単には比較が出来ません.

短距離に関して,観ると日本の競技レベルは平均してよい.すなわち選手層は厚いということになりますが,世界と戦うレベルは日本の方が低いということになります.言い換えると普及は出来ているが,強化レベルは低いということになります.

イギリスも日本と同じように,メダルがなかなか獲れなくて悩んでいます.国としての大義や他競技との比較をされるのは,メダル獲得数になります.この数で,競技団体の強化の大部分は決まるからです.これは日本と一緒ですね.
もちろんオリンピックや世界選手権のメダル数は,イギリスの方が日本よりも多いのですが,イギリスでも入賞者数をたくさん出すということが現実目標でしょう.

同じ島国形態で人口も少ないイギリスは,日本の状況と同じくアメリカのように,決勝進出者が全て世界選手権やオリンピックの参加標準記録を突破している訳ではないので,選手選考では上位3名を選ぶということはできません.

したがって,より世界で狙える選手をピンポイントで強化していくようなことが当たり前にされています.というか,疑いもなくそれらが行われております.
私たちの部活動から波及する陸上競技は,強くなってくるまで待つタレントの揃っているアメリカ式の強化形体です.

この間,オーストラリア人で,アメリカの大学でのコーチ経験,現在はイギリスのプロコーチをしている人とこれらのことについて話しをしました.
「日本はアメリカの強化システムと一緒だから大学まではいいけど,その先のサポートも資金もない.イギリスは少ない予算で選手強化とコーチの雇用をピンポイントでしていく」

私も含めて,アメリカに憧れ意識のある日本は,カレッジスポーツ(および部活動)を代表するように,スポーツの強化システムまで真似をしようとしています.
これはこれでよいのかもしれませんが,私たちの悪いところは,これらのアメリカ依存システムを何も疑っていないことです.
知らないうちに,アメリカ依存になって疑っていないところです.

憧れは憧れとして持っていてよいのですが,私たちはアメリカ人ではありません.他国に比べると強化予算も日本独自の実業団スタイル(あえてシステムとは言わない)を日本の選手強化予算と考えると,これほど潤沢な資金を持っている国はないでしょう.

これらの効率化を考える人が,一人でも多く出ることが大事だと感じました.

作成者 山崎一彦 [ コメント : 1]

イギリス選手権

週末はイギリス選手権を観に行きました.
世界選手権のトライアルということでしたので,どんな感じか楽しみでした.

会場の外は,ちょっとしたイベント会場になっていました.
日本でも最近行っている,子供たちがタイムトライアルできるようなアトラクション.
スポーツメーカーのスポンサーは試合後に選手がトークショーを行っている.
顔のペイントは日本では高いらしいけど無料.ウチの子供もしてもらいました.あまりにも大掛かりだったので,息子もびっくり.

各スポンサーの応援&観戦グッズなどをところどころで配布しています.

子供たちも,1時間くらいはそこで暇が潰せるようになっていて,私としても楽だった.

会場の観客入りは,日本選手権よりも少なかったようだが,コンパクトな競技場を使い,ある部分では席をシートで隠すなどで,空席をなくすようにしていた.

National Championshipだったので場内放送は,グランプリのようあおりすぎることはなく,的確な選手紹介が行われていた.
またフライングがあると,間髪入れずにフィールドの紹介を入れていて,間を持たす.

またスタートの合図は,場内のスピーカーにつながっていて,観客が注意を引けるようになっているため,フィールドがその間に,シラーッと行われることもなく,タイミングが非常に良かったし,観客もどちらに注目してよいかわかりやすかった.
また,フライングした時も,誰がフライングしたかなど審判の声が入るため,「何事か?」ということがない.

日本の会場はなぜか,場内インタビューの声が聞こえにくい.イギリスの試合ではきちんと音響が調整してあった.
当然と言えば当然のことであるが・・・それがなぜか出来なくなる.

選手=審判(大会運営関係者)=観客がそれぞれ当たり前に試合を盛り上げていた.

写真:子供が無料でしてもらったペイント.ちょっと怖い?!

作成者 山崎一彦 [ コメント : 0]

2009年7月8日(水)

ローザンヌ

IAAF,スーパーグランプリのカテゴリーであるローザンヌで行われたAthletissima(IAAFホームページ:結果)が開催されました.

この日は,PCのオンライン観戦.
便利になりましたね.昔は日本では見たくても見られないものが,簡単に見ることが出来るなんて!
といっても,恥ずかしながら私も,こちらに来るまでyoutube程度でしか見ることが出来ないと思っていました.
皆さんも是非見てください.

今回のローザンヌの試合はFrom Sportsというサイトで観ることが出来ました.

終了した今も,ハイライトみたいな形でやっています.皆さんが観る時に流行っている保証は出来ませんが,今後もこのようなサイトから観ることが出来ますので是非チェックしてください.

情報化社会と日本では呼ばれていますが,日本のサイトやテレビ,新聞などだけでは,全てそのマスコミ会社が情報を操作してしまっていることがわかります.日本人は,そういった意味では情報の多様化からはかなり立ち後れている感じがしました.
このサイトは,こちらの学生から聞きました.世界からまだ遠い学生からでもこのような情報を得ることが出来ます.

私のお世話になっているNickも,日本選手権終了即日に日本の情報を知っていました.私の1年間のイギリスリサーチ行為も,こちらの先進的なコーチにかかれば,日本のリサーチもイギリスにいながらできてしまっている訳です.
こういった英語圏のアドバンテージは大きいと思いました.
私たちは,海外のこともきちんとした情報を手に入れ,更に日本の良さを理解しながら,進めていくことが必要だと痛感します.

さて,ローザンヌの大会ですが,またもやボルトですね.
今回は200mに出場.気温16度,けっこうな雨の中19秒59(-0.9)で一緒に走った400mオリンピックチャンピオンのメリット,同じく200m銀のクロフォードを1秒近く置き去りにしました.

この日は日本人の高平慎士も200mB組に出場.組では3位20秒58(+1.4)の総合5位でした.
総合5位は凄いですね.

B組とA組の時間差が2時間以上あった中で,ボルトの走ったA組はもちろん後.雨の振り加減と気温が異なる中で単純比較は出来ないかと思います.しかし,ルールでは総合扱いにしているので結果は結果ですね.
GPポイントも今回10ポイント獲得.大阪の得点を合わせて18点で現在の世界総合ポイントは6位です.
高平は今後ローマだけにしか出場しないようですので,グランプリファイナルに残りたいといった計画はないようでもったいないですが,是非チャレンジしてもらいたいなと思います.

トップ選手には,他の日本人と違った陸上の楽しみ方をみんなに示してもらえればなと先輩陸上選手として思います.

作成者 山崎一彦 [ コメント : 0]

2009年7月6日(月)

1日4カ国の旅

ヨーロッパでは,今が一番試合の多い時期.
ヨーロッパ国内の至る所で毎日のように試合があります.
様々なグレードの試合もあるので,選手も自分の実力に合わせてどんどん試合に出場することが出来ます.
現在,陸連派遣で男子400mHの3名(吉形政衡,小池崇之,増岡広昭)がイギリスを拠点にヨーロッパの試合転戦をしています.

残念ながら,彼らは世界選手権のB標準を切っていますが,世界選手権には出場できません.
彼らは
「日本選手権はダメだった」→「反省」→「練習」
ではなく,
「ダメだった」→「反省」→「移動」→「発想の転換」→「発見,発展」
を求めて試合に参加します(する予定です).

日本人は,環境がそうさせているのか思想がそうさせているのか,それとも何かがそうさせているのか.多くの人が前者の考えになってしまいがちです.

そればかりだと,陸上ってつまらないと私は思います.知らず知らずのうちに,だんだん練習するために試合に出場しているようになってしまいます.

もっと違った頑張り方も必ずあると思います.
ヨーロッパに来て,答えは見つからないかもしれませんが,ヒントは得られると思います.

さて,去る7月4日はスペイン・マドリッドでIAAFのGPカテゴリーの試合がありました.
日本からは,吉形政衡が400mHに出場しました.今年調子の良いI.フィリップス(ジャマイカ),世界メダルの常連D.マクファーレンなど,良いメンバーの中で走りました.
日本選手権が終わってすぐということあったのか,50秒8もかかってしまいました.自分のレースをさせてもらえませんでした.

森丘保典 氏のひとり学際日記に感化され,中島義道の「哲学の教科書」の中にあった「自分自身である」と「自分自身になる」の違いについて思い出しました.競技者はこれにとても共感を覚える感じがします.
これらについては次回書きたいと思います.

試合の方は,ちょっとがっかりした後,ラフバラでトレーニングしているDavidが44秒77の自己新 で優勝.ラフバラでのチームでは,NO.2の選手.夜は興奮して眠れないので..ということでIrish Pubでちょっと乾杯.そう,彼はアイルランド出身でもちろん黒ビールのGuinnessで乾杯.この日はイギリス人とアイルランド人の違いについて話しました.
私たちの環境と似た日本の隣国の環境を思い浮かべながら...

次の日は,小池崇之が出場するフランス.Chamberyへ移動.
飛行機でジュネーブへ.
空港からレンタカーで国境を越え,フランスへ.
1時間のところ,案の定迷って2時間かかる.ツーリストセンターで道を聞き,パン屋さんで道を聞き.ケーキの台紙に道を書いてもらい街をぐるぐる回る.

通称「Meeting 4H」,高速を出たらこの→看板をたどっていくと会場へ.
ヨンパーオタクとしては,胸の高まるネーミング!
こちらはEuropian athletics Promotionというカテゴリーの試合.
「どこに会場?えっ?これ?」という感じのトラック6レーンでローカルな町中にあるトラック.
かなーりのローカル大会な雰囲気.日本でいえば記録会みたいな感じ?
それもなんと400mHと110mHだけの試合!
400mHだけの大会から始まったのでこんなネーミングだそうな.

おじいちゃんアナウンサーが,トラックの中でマイクパフォーマンス.フィールド種目の選手紹介みたいに選手を紹介していく.
私がビデオを撮っていると,空いている時間にアナウンサーは私の方へ.
「Are you Yamazaki?」
と私も400mHで東京オリンピックに出ました.とのこと.
私の顔見てわかるくらいなヨンパーオタクな大会.
ファイナルレースのとき,私の紹介までしてくれました.
現役引退して9年ですから,とても嬉しいですね.
そう,小池くん.はというと...
51秒の大台に乗ってしまいました...

異環境の中では,日本のエリート選手でさえレースをさせてもらえなかったりします.これらは選手団でいくオリンピックや世界選手権などとは異なる経験です.

「海外転戦の仕方」というのは,また時間がある時にHPの方にアップしたいと考えていますが,少しでも多くの日本人が,陸上を通じて様々な環境,文化,経験,そして考え方をしてほしいなと思います.

そう本題の1日4カ国はスペイン,スイス,フランス,その日にイギリスに戻るという初の経験でした.
オラ!ボンジュール!ハロー!の1日でした.

作成者 山崎一彦 [ コメント : 2]
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