2010年3月12日(金)
今度は400mHファイナリストにコーチング
2001年為末大がメダルを獲得した大会の男子400mHでファイナリストになったJ.ムジク(チェコ:自己記録48秒27)が,私たちの練習グループに加わりました.1999年から台頭し,常に世界大会では準決勝まで進出しているコンスタントに強い選手です.
彼は,2006年に膝の手術をしてから,3度目の手術を昨年しました.33歳ということで年齢的にも厳しいことから,メインスポンサーなどのサポートがなくなりましたが,再起をかけてロンドンへ向けてトレーニングをし始めました.
今回は,日本人のハードルコンセプトと似ているということで,チェコから10日間私たちのトレーニングに加わりました.
まだまだ,完全ではありませんが,このようにインターナショナルにトレーニングできることは,若い選手にとってもプラス材料になるでしょう.
相変わらず,技術の説明というのは日本語でも難しいのですが,英語も奥深いところまでなかなか話せないですね.
そんなところはデモンストレートしてみせて,分からせる作業をしたりしています.
しかし,デモンストレートもそろそろ危なくなってきました.ビデオで確認すると,速い動き,キレのある動きは出来るが,肝心の力感がないことに気がつきました.
今までは見せてしまった方が,選手の上達が早かったのでそちらの方向に頼っていましたが,今後は少しずつ言葉の技術を覚えていかなければなりませんね.
いろいろな環境が異なる人を教えることは,かなり勉強になります.ほとんどの外国人は,自身の意見をグイグイ押し込んでくるので,こちらも「I think...」のような使い方はせず,「こうしたほうがよい!」「つぎはこうなる」といった方がテンポが良いようです.
昨年,こちらでコーチングした時に「〜と思う」発言を多用していたら,「私はあなたの意見を求めていて,あなたの意見が全て正しいのよ」と選手から教えられました.
どうも泣けてくるような後押しでした.
日本ではどうしても,断定しない使い方をします.また,競技に断定がないのも確かだと思って,このような言い方をしてしまいます.
特に私は,このような言い方をしているようです.
外国では,根拠のある意見として話しをして,相手が納得しなかったら相手はまた質問や意見をしてくるので,ある程度断定的でもよいのだと思いました.
日本は「思う」「考えている」くらいにしないと意見が返ってこないでしょうから,使い分けをしていかなければなりませんね.
ただ日本人の競技者も,海外で戦うならそのくらいしてもいいと思います.あっと,「思います」を使ってしまいますね.
日本人もして良い.ですね.



