2010年9月26日(日)
ブランクを埋めるには
先週末から新潟で全日本実業団に櫻井里佳(福大クラブ)が出場しました.
400mH 4位 59秒07
一応シーズンベスト
しかし,記録的には平凡.ですかね.
櫻井は,以前ブログでも書いたように,2006年5月から2010年5月までの4年間,400mHのレースをお休みしていました.
昨年11月より本格的にトレーニングを再開しましたので,約3年半はまともに練習をしていないことになります.
もちろん,経験したことがないので未知の世界でトレーニングとレースを組み立てます.ブランクを埋めるというより,新しいことに取り組んでいるような感覚になります.
最近思うのは,ずっとトレーニングして不調よりも,一旦停止してほかのことを行い,また新しいトレーニングを組み立て,積み立てていった方が早いのではとほぼ確信に近いのではと考えるようになりました.
現役時代も,そのような小さいブランクを繰り返したときに,必ずと言っていいほど記録と成績がついてきます.ただ,私の場合,大きくブランクを作ることができなかったので,30歳までで引退をしてしまったのだと反省もしています.
さて,櫻井のこの約10ヶ月間をみると,トレーニングでは好不調の波がかなり激しいということです.5年前の日本選手権優勝時の片鱗を見せたと思えば,ただの大学レベルまで落ち込みます.
今までバネの固まりみたいな感じを持っており,長い距離と本数を重ねる練習は苦手でしたが,ラストセットでは,たまに本年の400m日本チャンピオンである田中千智に勝ってしまったりします.
ただこちらからみれば,接地の長い長距離選手にみえます.これでは世界はともかく日本でも戦えません.
と思っていたら,今回の実業団の予選では3台目まで14歩でいってしまうなど常人離れしています.
決勝レースでは,1台目を逆脚で入りバラバラ.初歩的なミスをしました.女性では珍しくハードリング技術はきちんとしていますから,歩数が滅茶苦茶になることはあまりなかったのですが,レース感が戻っていないことも手伝い力が戻っていないのでしょう.
不調の暴れ馬を扱うようです.小さな好不調の波が2週間おきにきて,長期的な流れの不調が1ヶ月おきにきました.
私の経験知でしかありませんが,通常上がってくるなというところで見事に下がっていきました.
これは,今後のコーチングの中で大変参考になり,経験値がついたと思います.
来年は,56秒がでるといろいろ先が見えます.
予想外を想定内にしてみたいですね.

